#author("2023-03-05T04:11:09+00:00","default:opencaewikistaff","opencaewikistaff") #author("2023-03-05T04:13:14+00:00","default:opencaewikistaff","opencaewikistaff") * 2:SXAT の CentOS 上に、VE 対応の Calculix (CCX) を構築するまでのビルド手順 【SXAT-CCXbuild-22-2】 [#ncb259ba] 手順や環境は以下のウエブ 「2:SX-Aurora TSUBASA 上に、専用 Calculix (CCX) を構築するまでのビルド手順」 【SXAT-CCXbuild1】の通り http://opencae.gifu-nct.ac.jp/pukiwiki/index.php?SXAT-CCXbuild1 環境はそのままを用いて、古いのディレクトリは、以下にmvする CCXwork-221229 CalculiX-Builder-221229 local/ve-221229 ** CalculiX-Builder を入手する [#l86c2237] ホームディレクトリで一般ユーザーとして作業を行うので、cd ~ しておきます。次のコマンドを実行します。ホームディレクトリに CalculiX-Builder ができます。 $ git clone https://github.com/ISCPC/CalculiX-Builder 次に submodule ソースを入手するために、以下のコマンドを実行します。 $ cd ~/CalculiX-Builder/ / $ git submodule update --init --recursive (少し待って「Submodule path 'lib/calculix-adapter'」と表示されたら成功です。 ** SXAT 専用 Calculix (CCX) をビルドする [#aeb3bf9e] ISCPCのgithubの資料を元に進める 「CalculiX for SX-Aurora TSUBASA」 https://github.com/ISCPC/CalculiX-Builder/blob/master/README_SX-Aurora_JP.md 【1】 vesolverのインストール vesolverを以下からダウンロードして、任意のディレクトリに展開します。 (以下の例では、~/local配下に展開) & cd ~/local/ / % wget https://github.com/ISCPC/vesolver/releases/download/Release_20221217_beta/vesolver_20221217_beta.tar.gz ~ % cd ~/local / % tar xf vesolver_20221217_beta.tar.gz 【2】 VEsolver対応版ccxのインストール 次に、ビルドの条件を設定するので、vi などのエディタで ~/CalculiX-Builder にある Makefile を編集します。ここでは、「インストール先:~/loacal」「Exodus出力:有効」「IntelMKL利用:有効(ただしStaticLinkは無効)」「SX-Aurora VE利用:有効(ただしAVEOは無効)」「preCICE利用:なし」として、以下のように設定します。 $ cd ~/CalculiX-Builder $ cp Makefile Makefile.org⇒ $ vi Makefile 【3】 VEsolver対応版ccxのビルドと確認 ビルドするときには、複数コアを利用すると効果的ですので、計算機の物理コアを「cat /proc/cpuinfo | grep "cpu cores"」で確認します。ここでは8コアでした。そこで「make NPROCS=8」として、ビルドを実行します。エラー無く最後に「make[1]: ディレクトリ `/home/dalab/CalculiX-Builder/src' から出ます」と表示され、約3分ぐらいで完了します。 ビルドしたディレクトリ内の「src」にできるので、「]$ ls -l src/ccx_2.19_MT」で、専用CCXとして「src/ccx_2.19_MT(size:6973568)」が出来ています。ビルドした結果「ccx_2.19_MT」を配置するために、「$ make install」を実行します。エラー無く終了して成功です。ファイルがインストールされたので、以下で確認しておきます。 $ ls -l ~/local/bin/ccx_2.19_MT 【4】 CCXの動作に必要な環境変数の設定 ここで、SXAT 上で CCX を利用するために、VE用の設定を以下で行うので、以下を ~/.bashrc に追加しておきます。 export PATH=/opt/nec/ve/bin:${PATH} source /opt/nec/ve/nlc/2.2.0/bin/nlcvars.sh export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/opt/intel/lib/intel64:/opt/intel/mkl/lib/intel64 export OMP_NUM_THREADS=8 export PATH=$PATH:$HOME/local/bin export DISTROOT=${HOME}/local export VESOLVER_PATH=${DISTROOT}/ve/lib/libvesolver.so export VE_LD_LIBRARY_PATH=${DISTROOT}/ve/lib:${VE_LD_LIBRARY_PATH} 【5】 VEsolver対応版ccxの起動確認 インストールディレクトリ /home/dalab/local/bin 内で、「$ ./ccx_2.19_MT」で実行 エラーなく以下がと表示されたら、取り合えずのビルド成功です。 INFO: SX-Aurora TSUBASA VE Offloading API version: 9 INFO: Using VE0 Usage: CalculiX.exe -i jobname [[AboutNecSXAT]]